2016年6月20日

早田町 地域おこし協力隊(石田 元気さん&青田 京子さん)

【プロフィール】

genki○石田 元気
宮城県丸森町出身。
大阪市内の商社に勤務の後、NPO法人ETICの提供する「地域イノベーター養成講座」で尾鷲に訪れる。
平成26年7月より、地域おこし協力隊として活動を開始。

 

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○青田 京子
埼玉県久喜市出身。
司書や一般社団法人への勤務、カナダへの語学留学を経て、尾鷲へ。
平成28年2月より、地域おこし協力隊として活動を開始。


-お二人が尾鷲に移住した理由を詳しくお聞かせください。

石田:僕が尾鷲に来たのは…たまたまタイミングがあったからですね(笑) 僕は元々、東北復興支援の「右腕派遣プロジェクト」で、NPO法人のETICさんにお世話になっていました。

その縁で、「地域イノベーター留学」というプログラムに参加し、そこでたまたま尾鷲を選んだのがきっかけでした。

それから、尾鷲で地域おこし協力隊の募集も開始したので、申し込んだという感じです。


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私も地域イノベーター留学で尾鷲を選んだことがきっかけでした。

その後、中小機構の「ふるさとプロデューサー育成支援事業」の滞在型長期プログラム「FLAG」に参加している間に、地域おこし協力隊の募集があったのでエントリーしたという感じです。

地域イノベーター留学で尾鷲を選んだ理由は…私もたまたまですね。でも、友人に誘われて、「日本仕事百貨」主催のしごとバーの尾鷲ナイトに参加した事もあったりなど、これも縁なんじゃないか、とは思いました。

-移住して良かったこと、不満なことはありますか。


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石田:良かったことは…魚が好きになりましたね。食べるのは元々好きですけど、今では自分で捌くし、料理するのも好きになりました。何より、美味しい魚を食べられるのは良いですね。あと、釣りもするようになりました。

その他には、仕事は自由にやらせてもらっているので、それも楽しいですね。

不満というか、不便なのは、ご祝儀貧乏になった事です(笑)。僕が行く所では神奈川、東京、宮城が多いので、交通費と祝儀が重い。その時には、地元から距離が離れているのは不便だと思いますね。


青田:
私は、魚が美味しいというのが良かった所ですね。「こんなに魚って美味しかったんだ!」と思ったくらいです(笑)。それに、色んな種類の魚があがるので、毎日見てても飽きないです。

私、元々水族館が好きなんだけど、魚を眺めるのであれば、水族館いらない?ってくらい。まぁ、イルカとかを見られる訳ではないですけど(笑)。


石田:
水族館は、「海中にこういうのが住んでいるんだ」とリアルに感じられるのが面白いですよね。「どういう風に釣れるのか」っていう…(笑)。

何というか、リアルに再現されているんですよね。砂地にいるとか、ゴツゴツした岩場にいるとか。

尾鷲に来る前は気にならなかったんですけど、釣りをするようになると、「魚がどういう所に住んでいるのか」が気になるようになって、面白くなってきたんですよね。


青田:
こっち来てから水族館行ってないから、行ってみよう(笑)。

他に周りの人達に言われているのは、「夏に海へもぐって海の中の様子を見るとまた違うから、それも楽しい」と。これから初めての夏を迎えるので、楽しみですね。

普段、堤防や岩壁の上から海中を眺めても、魚がいるかどうかって良く分からないんですけど、そこで魚の姿を分かるようになりたいと思うし、海に潜ると「どういう所に魚がいるか」が分かったりして、面白いと。

不便なのは…トイレですね。今の家に入居するにあたって、ボットン便所から簡易水洗に変えたんですが、やはり水洗トイレに比べて、虫が登ってくるのが難しい所です。夏に近付いてきて虫も増えてきましたし。

私達は「早田に女性の雇用を創る」というミッションで活動していますが、移住してきた方が子育てするにあたって、汲み取り便所では小さい子へのトイレのしつけがし辛いという所はネックになると思います。汲み取り便所に子供が落ちるという事故もあるので…

あ、あと良いところは、やっぱり空気が綺麗。花粉症だったけど、こっちに来てから全然起きていないんですよ。海が全部花粉を吸収してくれるのかな。


石田:
そうそう、僕もアトピーが良くなりました。潮風の影響なんですかね?

そう言えば、不便な所で水の問題もあります。自宅の水道水が鉄臭くて美味しくない。配管の問題かも知れないですが…

普段、飲み水は沸かしてお茶にしています。最近、浄水器をこまめに取り換えたら「多少ましかなー」くらいの味にはなりましたが…本当は水も美味しいんでしょうけどね。


青田:
私もそうです。私の場合、沸かしても臭くて飲めなかった(笑)。いまは工事をしてもらって、水も美味しくなりましたけど。

-普段の生活スケジュールはどんな感じでしょうか。


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石田:朝4時半に起きて、5時には市場に行って、魚の仕入れを行います。水揚げが無い日もありますが、そういう場合は一旦家に帰りますね。

仕事は、8時に出勤して、お昼休みは12時から1時間。終業は16時半です。後は、マンガを読んだり、ネットサーフィンしたり、本を読んだりして過ごして、10時から11時くらいには寝ます。


青田:
私は…5時15分頃に港での水揚げの様子を見て、帰宅して朝食を取ったら、8時に漁協へ出勤します。12-13時でお昼を取って、16時半で終業します。

プライベートでは、家にテレビがないので、音楽聞いたりとか、本を読んだりとか。最近ではウクレレも弾いています。寝るのは夜9~10時くらいですね。


石田:
僕も早い時は9時とかに寝ますよ。「もう疲れた!」って日とか、飲んだ日とか、7時に寝る時もあります。


青田:
朝早いと、出勤までの時間が空くので、掃除しようとか洗濯しようとか、都会で流行っている「朝活」が自然に出来ているなって感じます。ちょっと得した気分になりますね。


石田:
確かに、「それ朝活だね」と言われる時はありますね(笑)


青田:
私、埼玉に住んでいた時は朝活が出来なかったんですよ。朝活ができる時間に起きているのに、郊外に住んでいたので通勤時間が長かったので…結局、電車で寝ているだけになってしまったんですよね。

それを考えると、通勤時間が無くなったのは、こっちに来てからすごく良いことだと思います。

-今行っている業務について教えてください。


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石田:
僕たちは、「早田町に女性の雇用を生み出す」という事をミッションとして、「合同会社き・よ・り」を立ち上げて活動しています。

早田で獲れた魚をそのまま都市へ持っていき、来てくれた人に魚のさばき方を教えながら、自分でさばいた魚を食べてもらうと言うイベント「さばき会」を開催したり、「うみまかせ」という鮮魚の通販事業などを現在は行っています。

※き・よ・りの詳しい活動については、こちらの記事をご覧ください。

-今の家計についてはどんな感じでしょうか。


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石田:さっきも言った通り、臨時支出が多くてちょっと厳しいですね。なんだかんだ言って、自分の地元とか家族から離れるのって、あまり良くないんじゃないかと思います。「そういう催事に出ない」と決めたんなら、それはそれで良いかもしれないけど…。

まぁ、冠婚葬祭の時とかは金銭的には厳しいですね。移動時間が長く、夜行バスも使うので、体力的にも辛いので、年齢的にも辛くなってくるとは思います。宮城まで行く時には一日仕事ですし、出費も結構痛いですから。


青田:
私は…普段生活する分には、金銭面の問題は無いですね。


石田:
普段の食費はたかが知れているって感じです。住民の方々におかずを分けてもらったりもしますし。


青田:
私も、最初は声を掛けてもらう事は無かったんですけど、最近ちょっとずつもらう事が増えてきました。

と言っても、貰いっぱなしでは悪いから、貰ったお皿に自分が作った料理を入れて返したり、物々交換みたいにやっています。


石田:
そうそう、僕は飲みに行くので、食費自体は結構使っていますね。東京に行った時とか。

後は、車ですね。保険代だけでも年間4~5万はします。交通費も結構かかりますね。名古屋に行ったり、東京に行ったりしているので。


青田:
贅沢をしなければ、家計には特に困りません。でも、冠婚葬祭とかで大きな支出とかは、元々の地元が関東なので、交通費がかかってくるのは確かにありますね。

-尾鷲に移住を希望される方に、一言お願いします。


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石田:個人的には、尾鷲は良い所だというのは間違いないかも知れませんが、やはり体験移住をするなど、多少地域に慣れてから移住した方が良いと思いますね。その土地や周りの人の雰囲気など、合う合わないはあるでしょうし。


青田:
移住してきてくれること自体はありがたいと思いますが、今元気くんが言った通り、「この街は合わないから帰る」となったら、その人にももったいないし、地元の人もがっかりするだろうし、そこは良く相性を見極めてから来た方が良いんじゃないかと思いますね。良い所も悪いところも、全部見てもらったら良いんじゃないかな。


石田:
僕としては、やいのやいの言う人でなければ、別に勝手に移住してきて去るのも悪くはないと思いますけどね。誰も迷惑しないとは思うので。

でも、移住しようと思うなら、仕事でも何でもそうですが、自分に合う所を見つけた方が良いんじゃないかと。僕としては諸手を上げて「すぐに来てくれ!」というスタンスでもないので、そういう考えを持っていますね。

地域おこし協力隊インタビューはこちら