地域留学プロジェクト「森林組合おわせ(林業)」参加者インタビュー

【目次】

田舎ならではの職業を体験できる地域留学プロジェクト(地域インターンシップ)。

11月17日に、第二弾となる「林業」体験プログラムが実施されました。

かつて林業で栄えた三重県尾鷲(おわせ)市。
急峻な山々に痩せた土地、独特の地形がもたらす大量の雨といった自然条件により育まれる「尾鷲ヒノキ」は、平成29年に日本農業遺産にも認定されるほど、高い品質を誇るのだとか。

インターンシップを受入れてくれたのは、この地で林業を営み、尾鷲ヒノキや杉などの木材を生産している森林組合おわせ様です。

果たして、どのような体験プログラムになったのでしょうか。

体験後、参加者へのインタビューを記事にまとめました。
林業や田舎の仕事に興味がある方、将来の働き方に悩まれている学生の方や、地域留学プロジェクトに興味がある方は、ぜひ読み進めてみてくださいね。



【参加者情報】

参加されたのは、鈴鹿大学と皇學館大学の大学生ら4名。

尾鷲市内の山林で、苗木の植えつけ(植林)体験・チェーンソーを使用した間伐(除伐)体験、木材搬出作業の見学等を行いました。

 

「林業」体験終了後、皆さんに、色々お話を伺ってみました。

 

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参加者:内山 祥汰うちやま しょうたさん(20歳)鈴鹿大学

●インターンシップに参加された理由やきっかけを教えてください。

地元が隣町(紀北町)で、尾鷲市は一次産業が盛んなことは知っていました。しかし、これまで林業は全く触れたことがなくて。良い経験になるかと思い参加しました。

●実際に仕事体験された感想を教えてください。

植林を体験しました。苗木が、一本の木から枝を切って、全て”同じの木”から派生していることに驚きました。


また、伐採まで何十年もかけて育てて、木材として生産する大変さを知りました。細い木でも20年。最後伐採していた太い木は100年近く植えられていたのかなと思うと、とても感慨深い。一つの世代では終わらない仕事なんですね。

 

●(今回のプログラムで)将来の働き方のイメージが掴めましたか。

将来は地元で働いて、街の活性化に携わりたいんです。
けれども、同年代は「帰りたいが、帰っても仕事がない」と話していて。自分が地元を盛り上げて、こうした一次産業にスポットが当たるような仕事づくり、街づくりに携わっていきたいですね。

 

●今回のプログラム全体の感想を教えてください。

良い経験ができたと思います。現場の仕事を間近で見学でき、体験もさせていただきました。チェーンソーを使った間伐体験は、学生の視点でも楽しめました。

ただ1点、残念だったのは”移動が多かった”こと。プログラム上仕方のないことですが、もっと時間を使ってやりたかったですね。
今後も林業体験は、遠方からの参加者でも満足してもらえるような内容や時間配分になるよう期待しています。

 

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参加者:馬場 貴章ばば たかあきさん(21歳)鈴鹿大学

●インターンシップに参加された理由やきっかけを教えてください。

友人(内山さん)に誘われました。林業というテーマにこだわりはなかったのですが、一次産業に触れてみたくて、(このインターンシップを)良い機会だと思い参加を決めました。

●実際に仕事体験された感想を教えてください。

木の苗を植える体験をしました。植林って、作業としては単純だと思っていましたが、いざ自分で植えてみると、どこに石があるかわからない。石のない場所を選びつつ、間隔を決めていくのは難しいですね。多い時は1日に300本も植えると聞き、これは大変な作業だと実感しました。

あと、印象的だったのが木材搬出作業の見学です。山肌から滑車を使って木を降ろしていく様子が、シンプルに”すごい”と感じました。

●(今回のプログラムで)将来の働き方のイメージが掴めましたか。

今後、目指したい職業は消防士と決めています。ですので、働き方のイメージよりも、木や木材について興味が湧いたことが、今回の成果でした。
将来家を建てるときには、ぜひ木材を使ってみたいですね。


●今回のプログラム全体の感想を教えてください。


間近で見られた林業の現場作業は、初めて目にすることばかりで、このような体験のチャンスは滅多にありません。参加できて良かったです。

 

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参加者:中尾 俊仁なかお たかひとさん(21歳)鈴鹿大学

●インターンシップに参加された理由やきっかけを教えてください。 

尾鷲の友人(内山さん)に誘われました。
何かひとつでも、自分の考えが変わる良いきっかけになればと思い参加しました。


●実際に仕事体験された感想を教えてください。

林業について、あまり詳しく知りませんでしたが、色々な人、仕事、経路を辿って、木が木材として販売され、様々なことに活用されているのだと改めて知ることができました。また、尾鷲ヒノキについて、どのような経緯・成り行きで作られるようになったのか、尾鷲の地域特性も含めて説明してもらいました。


家業が大工で、祖父や父の背中を見て育ちました。木材に関しては昔から身近な存在だったので、そうした話を聞けて良かったですね。

●(今回のプログラムで)将来の働き方のイメージが掴めましたか。

将来は消防士になりたいのですが、新しい分野に挑戦するのであれば、大工など木や木材に関わる仕事も面白いのではないかと。もっと視野を広げて、就業について考えてみたいです。

●今回のプログラム全体の感想を教えてください。

一言で”林業”と言っても、木を”切る”、”運ぶ”、”加工する”、”植える”、”育てる”など、様々な段階の仕事があり、そこには従事者の方がいます。自分たちの手元に辿り着くのは、そうした人たちの仕事の積み重ねなどだと、今日の体験を通じて学びました。

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参加者:大川 健志おおかわ けんしさん(21歳)皇學館大学

●インターンシップに参加された理由やきっかけを教えてください。

私は尾鷲市出身で、過去2回、尾鷲のインターンシップに参加しています。

地元の主要産業が林業で、担い手不足や色々な課題があることを知っていましたが、あくまで知っているだけ。実際出向いたり、体験した訳ではありませんでした。
(今回の林業インターンシップは)自分の経験知として林業を実体験する絶好の機会だと思い、参加したんです。

●実際に仕事体験された感想を教えてください。

尾鷲の林業の魅力を再確認できました。
土壌は痩せているけれど、だからこそ質の良いヒノキが育てられたという、尾鷲ならではの林業のありかたは、他の地域にない魅力だと気付きました。

●(今回のプログラムで)将来の働き方のイメージが掴めましたか。

率直な感想ですが、林業従事者の働く様子を目の当たりにして、自分には大変だなと感じました。やりながら体力は付いていくと伺いましたが、それを差し引いても、これは難しいなと。苦笑

●今回のプログラム全体の感想を教えてください。

今回の林業インターンシップでは、植林・チェーンソー体験などを経験しましたが、見学に関しても、現場にぐっと踏み込んだ内容で驚きました。「ここまで近くまで見させてくれるのか!」という特別感がありましたね。そこが良かったです。

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インタビューに快く応じてくれた、参加者の皆さん。

プログラム中の緊張した面持ちとは打って変わり、満足気な表情を浮かべながら、とても楽しそうにインタビューの質問に答える姿が印象的でした。

 

大学生の彼らは、これから就職活動を行い、やがて社会人として新たな門出を迎えます。

今回の林業体験を通じて、授業では味わえない”仕事現場の雰囲気”を感じてもらうきっかけになったり、仕事、働き方についての視野を広げたり、そして将来の職業選択について、何らかのヒントを与えることができたら、とても嬉しいですね。

おわせ暮らしサポートセンターでは、今後も、こうした体験・見学プログラムを企画・実施していきます。

※過去の参加者募集記事はこちら。
森の清々しさに心惹かれて – 森林組合おわせ

 

(文/写真:谷津健太)

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