「 夏に刈った草を、畑にほしいっていう人がいるもんでね、束ねて運んであげようと思って 」

【目次】

名前:杉浦悦雄

年齢:68

出身地:愛知県豊田市

Iターン、Uターン、孫ターンの別:Iターン

簡単な経歴:65歳まで会社員(保全士)

リタイア後は、趣味の水彩画や海外・国内旅行を楽しみながら、友人たちと悠々自適な生活を送る。

自称:冒険家

 

【生活面】

Q:尾鷲に移住したきっかけ
A:リタイア後、「このまま同じところにいても面白くないし、同じ生活を続けていても楽しくないな。」と思い、伊豆や倉敷など暖かい土地の古民家を探していた。

友人が尾鷲の移住体験住宅「みやか」に試住することを聞き、便乗してみることに。 尾鷲市九鬼町の「みやか」には3ヶ月滞在。 町で挨拶すれば必ず会話がうまれ、たくさんの人と交流することができ、人の温かさや親切にふれることができた。

それと、滞在中の、おわせ暮らしサポートセンターのサポートのおかげで田舎暮らしを満喫、 納得いく空き家探しができ、それらの体験と支援が、尾鷲に家を買うきっかけに。

 

Q:移住体験住宅「みやか」の住み心地は?
A:立地がとてもよかった。町に一本しかない海沿いの車道が近く、 そこを皆が利用するので、しぜんと人が集まり、日々の暮らしの中で交流が生まれていった。

設備も整い、備品も揃っていて何不自由なく、生活できた。 日々の生活を体験住宅のFacebookに投稿することを教えてもらえて、いろいろ勉強になった。

 

Q:移住して良かったことは?
A:町の人、近所の人と親しくなれたこと。 何か町のためのボランティアみたいなことをしたいと思っていて、草刈りを手伝っていたりすると声をかけてもらえる。

そんな小さな縁から、今では、ご飯が届いたり、指定ごみ袋を使うように持ってきてくれたり、 トイレの汲み取りを頼んでおいてくれたりと、町の人から毎日声をかけてもらえるようになった。

 

Q:移住して苦労したことは?
A:幸運なことに特に苦労はないが、空き家を購入するときには、その物件の周囲の情報を提供してもらえたら安心だと思う。たとえば、近所に反社会的な活動をしている人が住んでいないか、過去に自然災害で被災した地域でないか等、買う前に知りたいことの情報提供もお願いしたい。

今は何でもネットで調べられるけど、その環境を持っていない人も年配の人には多い。

 

Q:家族や友人の周囲の反応は?
A:空き家を購入したので、子供や孫は、近くに白浜の海水浴場がある別荘ができたと喜んでくれている。ゆくゆくは、子供に譲ろうと思っている。

 

Q:ぶっちゃけて尾鷲での生活はどうですか?
A:市街地は高速(無料)で、20分くらいで出られるし、町のなかにも、魚屋、八百屋、郵便局などもあるので、普段の生活に不便はない。

買い物は市街地のスーパーへ2週間に3回くらい行ってまとめ買い、冷凍保存したりしている。車は必須で、ガソリンは高いけど、年金で十分に暮らせる。

【取材した日のタイムスケジュール】

 5:00 起床 珈琲淹れて、朝食、家事(洗濯など)

 9:00 草刈り 

12:00 昼ご飯(夜、おにぎりを作っておく)

13:00 取材(もし取材がなかったら、草刈り)

15:00 家事、趣味

18:00 夜ごはん、風呂

20:00 就寝

 

Q:尾鷲の魅力って何ですか?
A:海・山・川! 自然災害を気にする人は多いと思うけれど、このあたりでは今まで山崩れはないし、 昭和19年の津波も大したことなかったと聞いている。

 

Q:先輩移住者としてのアドバイスは?
A:空き家の改修など自分でできても、高所作業など、もし怪我でもしたらつまらないし、とくに単身の場合は親切にしてくれているご近所さんに迷惑をかけることになりかねない。町の左官屋さん、大工さんに依頼して、何かあった時にはすぐ来てもらえるような関係性を築くほうがずっといいと思う。

 

Q:★尾鷲市に移住を考えている人に一言
A:まずは、いっぺん来てみて!! 移住は頭で考えていてもダメ。試住してみて体験・体感することから始まる! 移住体験することで、九鬼町で親しくなった方々に、空き家を購入した町の人をたくさん紹介してもらえた。

 

<インタビュー後記①>

ご自宅の前で取材していたら、ちょうど町の人が通りかかって 大きくて真っ赤なトマトを2つ取り出し 「これ食べて!」
頂き物が多くて(笑)と、おっしゃっていた杉浦さん 本当にその通りでした!

 

<インタビュー後記②>

いつ伺っても埃ひとつない?くらい掃除がいきとどいている杉浦邸。 外もぬかりありません。 苔だらけだった外壁に…
苔アートが!!さすが、アーティスト! 町の人の目も楽しませてくれています。

 

(文/写真:木島恵子)